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クールビズLINK集

環境省が想定する実施期間は6月1日から同年の9月30日までである。 ただし、曜日配列等の都合上、初日や最終日が各企業や官公庁の休日にあたる場合は、実質それぞれ直後(6月最初の営業日)・直前の営業日(9月最終営業日)の日付に置き換えられることが多い。 6月から9月までの約4箇月間で実施するところが多いが、開始時期に関しては、6月中旬や下旬または7月初旬より開始するところもある。終了時期に関しても、8月末で終了するところがある。

第1次小泉内閣第2次改造内閣にて環境大臣に就任した小池百合子が内閣総理大臣の小泉純一郎から、「夏場の軽装による冷房の節約」をキャッチフレーズにしたらどうかとアドバイスされた。 それ以降、環境省が音頭をとり、ネクタイや上着をなるべく着用せず(いわゆる「ノーネクタイ・ノージャケット」キャンペーン)、夏季にセ氏28度以上に設定された冷房に対応できる軽装の服装を着用するように呼びかけている。また、この時期には東京都千代田区霞が関の中央官庁では、夏季に上着やネクタイをしている職員はほぼ見かけなくなった。 推奨されている衣類は、新たに購入しなければならないような特別な衣類や、ノーネクタイ・ノージャケットなど具体的な衣装を定義し指すものではなく、事務所衛生基準規則を出所とした室温上限の摂氏28度という温度設定の中でも涼しく効率的に働くことが出来るような軽装全般を指していて、それが満たされる衣服であればよいとされている。そのため、自治体によってはアロハシャツや、その土地特有の服装を採用している役所も存在し、市や町のイメージ向上や宣伝に活用されている場合もある。しかし、衣料メーカーや百貨店は、かつての「カジュアル・フライデー」につづく紳士服の商機ととらえ、開襟シャツなど、ネクタイを装着していなくともだらしなく見えないデザインのシャツや、沖縄で夏のシャツとして普及しつつあるかりゆしウエアの販売を展開している。第一生命経済研究所が試算したところによると、クール・ビズの実施によって衣類の買い換えが日本経済に与える経済効果は1,000億円以上と試算されている。あるアンケートでは認知度が9割以上と高いものの、クール・ビズ自体に関しては賛否両論の声が上がっている。一方、メーカー以外のファッション業界からも疑問の声が上がっていて、ピーコも自身のエッセイで酷評している。また、売り上げの減少に繋がるためネクタイ業界から批判の声が上がっている。 特に営業職は顧客と接する職種であるため社外からの理解が無ければ軽装にて顧客と接することは困難であるが、地方ではクール・ビズという概念があまり普及していないため、顧客の理解を得にくいのが現状である。また、東京などの都市部の企業と異なり、職場の同一化を重視する地方の企業においては、事務系の男性社員が上着・ネクタイを着用しないと周囲に抗していると見られ根強い抵抗感を持たれる他、本人も周囲の反対を押し切ってまでクール・ビズを押し通そうとする者は少ない。そのため、地方では都市部と比べて普及が遅れている。もっとも、地方はヒートアイランド現象により気温が上昇している東京などの都市部と比べると涼しいため、クール・ビズは不要であるという意見もある。

* クール・ビズを含む環境省の地球温暖化防止大規模「国民運動」推進事業では、テレビ・新聞・雑誌・ラジオに加えて街頭ポスターや電車内広告、webサイトや携帯電話サイトといったメディアでの大々的な温暖化防止集中キャンペーンを行うために3年間で80億円以上の予算が計上されている。このことについて環境省は「無駄遣いではないが、指摘は参考にしたい」としているが有識者からは「単なる啓蒙活動より電気自動車などの研究費に投じる方が効果的だ」との声もある。 * クールビズによる二酸化炭素削減量について、環境省は数十万トンから100万トン以上と推計しているが、その算出方法が示されていない。 * 水力発電・原子力発電はそのメカニズム上、二酸化炭素の排出量がない。このため、水力・原子力のみによる電力供給地域においては、発電時に排出される二酸化炭素を減量する効果はない。 * 日本建築学会は、神奈川県の電話交換手100人を対象に1年間かけた調査で、室温が25度から1度上がるごとに作業効率が2%ずつ低下し、冷房温度を28度とした場合、冷房の設定が25度の場合と比べ、軽装のみでは、能率低下で期間中、オフィス1平方メートルあたり約1万3000円の損失が出るという試算を発表している[4]。 * 環境省では、小池元環境大臣の指示により冷房設定を28°Cにしたところ、OA機器の排熱等により室温30°C近い部署が続出し、36°C超の部署まで発生したため、職員から労働安全衛生法違反との批判が出た。 * ウォーム・ビズではクール・ビズの4倍以上の二酸化炭素削減効果があるにもかかわらずクール・ビズに偏ったキャンペーンを行っていることに疑問を抱く者も多い。 * クールビズが提唱された当初、朝日新聞はクールビズを批判する内容のコラムや読者投稿を何度も紙面に掲載した。その主な内容は「みんなが軽装にするから自分もそれに合わせよう、という横並び思考は格好悪い」というものであり、クールビズ導入以前には多くの会社員が横並び主義で夏場にネクタイや上着を着用していたという事実を完全に棚上げしていた。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



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